ALC外壁の塗装面にまつわるカビ事情

今回は、私たちも施工現場でよく目にする〈ALC外壁の塗装面〉にまつわるカビ事情についての内容です。

 

ー 目次 ー

1)ALC外壁の塗装面って何?

2)実際に寄せられるご相談

3)カビが発生する原因

4)施工事例

 

 

1)ALC外壁の塗装面って何?

ALCとは軽量気泡コンクリートのことを指します。

珪石(けいせき:二酸化ケイ素からなる原料鉱石の総称)、セメント、石灰などが主原料になった物です。

軽量でありつつも、断熱性・耐火性・遮音性に優れています。

近年では、スカイツリーや東京都庁、様々な工場や商業施設の外壁と、多くの施設で使われている建材です。

そして、ここでなぜ敢えて〈ALC外壁の”塗装面”〉としているかですが
ALCがそのままの状態で外壁に使われていることはほぼなく
ほとんどの場合、表面が塗装された状態で使用されています。

ALCが剥き出しの状態であればどうしてもカビが生えやすかったり、見映えが悪かったりするのだそう。
上に載せている写真はどちらも塗装されている状態のものですね。

 

2)実際に寄せられるご相談

弊社は年間を通して様々なカビや汚れの相談をお受けしていますが、
その中でも近年ALC外壁の塗装面に関するご相談が増えてきている印象を受けます。

・施設を建てて3年程で外壁が汚れてきた

・防カビ塗装を施したが期待していたほど効果が感じられなかった

・高圧洗浄機で洗ったがすぐに元に戻った

このように、様々なご相談が寄せられています。

 

3)カビが発生する原因

カビが発生する原因は多岐に渡ります。

①山岳地帯であり、カビの浮遊・流入が多い環境下である可能性が高い
※建物内外問わず発生をするカビですが、元々カビは土中に存在する菌のため
自然にさらされているような環境下は、よりカビの発生が顕著であることが多いです。

②有機物が多数付着している可能性が高い
※有機物はカビの餌になります。
工場であればそこで製造している商品、製造過程で使用する原料によって有機物が付着しやすくなります。
またメンテナンスをどの程度実施しているかでも有機物の付着度合いは変わってきます。

 

③近隣に酵母等の働きを利用して製造をしている施設がある
※目に見えてカビだなと判断されるのは真菌類の中でも主に糸状菌ですが、酵母菌はその糸状菌と同じ真菌類に分類されます。
そのため酵母もカビも、同じような環境下を好んで生息します。
酵母を取り扱う施設はカビも注意が必要です。

 

このように様々な要因によってカビは生育し繁殖を行います。

 

4)施工事例

Before

After

 

JMCP工法では洗浄によってここまで美観を回復できました。

塗装での対処をご選択される方が多くいらっしゃいますが、カビが取りきれていない状態の上から塗装を施しても、早期に再発してしまうケースが多々あります。

私たちからは、カビの核から全て取り除き表面を一度リセットすることを推奨いたします!

 

私たちJMCPはお客様の住環境の向上に貢献し続けます。

ご相談はお気軽にどうぞ。